尾藤雅哉(ギターマガジン編集長)/小宮山雄飛(ホフディラン)/福岡晃子(チャットモンチー / くもゆき)/芦沢ムネト(パップコーン / SCHOOL OF LOCK! 教頭)
Vol.1「俺たちにもいる!シェップなマネージャー」
  • Vol.2「チャットモンチーで本当にあったシェップ的な話!?」
  • Vol.3「40年前のパンティレコード発見!?」

小宮山:いや~、シェップ・ゴードンて、ものすごいぶっ飛んだプロデューサーというか、特殊な人物だよね。この作品を観て感じたのは、やっぱり60年代のロックの世界は最高。ジミヘンがいてジャニスもいて、ジム・モリソンが出てきたりもするし。

尾藤:そうですよね。ヒッピームーブメント真っ只中ていう時代ですよね。

小宮山:僕が知った頃には、このシェップ・ゴードンがプロデュースをしていたアリス・クーパーはもう大御所バンドで、ガンズ&ローゼズとかはアリス・クーパーから影響を受けているから、僕はその系統の存在だと思っていたんですが、この映画のなかでジョン・レノンやジム・モリソンと親交があったことを知れたのは目からウロコでしたね。

芦沢:僕は音楽もそうですけど、この辺の時代背景がすごいなと。自由がすぎません?w

小宮山:アメリカ!って感じだよね。日本だとありえないもん、あんなこと。

芦沢:偶然泊まったホテルで、ジャニス・ジョップリンが襲われていて、それを助けたところから始まりますからね。そして、実はそれはプレイだったっていうのがまたw
その後、ジミヘンに呼ばれて皆でパーティですからね。

福岡:あの机の中に入っていた乾燥していた草みたいのって何だったんですかね?

芦沢:いやいや、だから、自由がすぎるでしょw あんなドラッグやってたことをおおっぴらに映画で話すことがおかしいなぁって観てましたよ(笑)

小宮山:あれって、ジミヘンとジャニスがプレイしてたってこと?ジャニスと違う人がしてたってことかな?

芦沢:僕はそう思ってましたが、これは要確認ですねw

小宮山:でも、この映画って、音楽関係の話っていうイメージが強いかもしれないけど、実は音楽の話よりも、もっと人生の話というか、この人の生き方が面白いわけで、音楽関係の人はもちろんだけど、色んな人がヒントになる話がつまってるわけですよ。

尾藤:シェップ・ゴードンは本当にアイディアマンですよね。観ていて刺激をうけるというか、、、

福岡:そのアイディアが奇想天外すぎるというか、全く予想できないことをやってくる感じ。確かに入口は音楽だったけど、終いには飲食業会を支援したり、シェフに弟子入りしたりしますからね。

小宮山:そうそう、そして、お金に無頓着だよね。

福岡:自分がお金持ちになろうとはしてないというか、いつも誰かの為に勝負しているって感じじゃないですか?

小宮山:だから、この人は皆に愛されるんだろうね。

福岡:奇想天外といえば、雄飛さんもホフディランで色んなことしてますよね。何か前にホフディランのホームページに行ったら、変なアジア雑貨のネットショップにつながってて、え!ってなりましたもん(笑)

芦沢:何ですか、それ?w

小宮山:いやね、ホフのホームページに来たら、3回に1回、謎のアジアン雑貨店にとぶようにしたんですよ。うちのメンバーにも知らせずに、勝手にやってましたね。

芦沢:え?何の為にやっていたんですか?

小宮山:いや~、理由は特に考えてなかったんだけど、何か面白いかな~と思ってやってみたんだけど、やっぱり徐々に皆に広まってくわけ。そのうち、僕がやってるラジオにもその内容の投稿が来るんだけど、全く知らないふりで通してましたね。だって、3回のうち2回はちゃんとホフのホームページに行くんですから。

福岡:爆笑

芦沢:いや、だからゴールはどこなんですか?

福岡:だから、雄飛さんはシェップなんだって。

小宮山:あ、この話、初めてここでバラしましたからね。

芦沢:え、ここで初出しですか?そんな簡単にしかも、ここで出しちゃうんですか?えーーw

尾藤:アリス・クーパーとシェップの関係性ってどっちが上でもなく、立ち位置がとても並行というか、“オレも命賭けて売るから、お前も命をかけろ”みたいな。それってけっこう珍しいことだなって、印象に残ったんですよね。

福岡:アリス・クーパーってたぶん、すごくピュアな人だと思うんですよね。だからシェップみたいにピュアな気持ちで、自分のことを売ろうとしてくれる人に心を開いたんじゃないですかね。もちろんそういうマネジメントを嫌がる人もいるだろうし、でも、アーティストはシェップのようなマネージャーに出会いたいって思っていると思います。

尾藤:シェップ・ゴードンはアリス・クーパーのパフォーマンス以外の部分で売ろうとしていましたが、ミュージシャンって自分のプレイで人を沸かせるためにどうしたらいいかを考えると思っていて、その反面でマネージャーが“こうやれば目立つから”っていうやり方を嫌がるミュージシャンもいるんじゃないかなと。どうですか?

芦沢:よく話題になるところですね。

福岡:ん~、そこはアーティストとマネージャーの信頼関係でしょうね。今流行っているからこれにしてっていうのではまったく納得できませんが、これを今やるとこんな良いことがあるよってわたしたちが納得できる説明をしてくれたら、全然やると思います。

尾藤:チャットモンチーのマネージャーさんはどうですか?そういったことを一緒に話したりしますか?

福岡:今のチームは本当に色んなことを話しますね。私たちがこんなことをやりたいって言うと、それに対して私たちでは考えなかったような意見が来たりします。

小宮山:チャットのマネージャーさんは経験豊富だもんね。

福岡:マネージャーの方が私たちよりお客さんに近いからかもしれません。でもうちは本当にチームで考えるバンドだと思います。

小宮山:マネージャーと言えば、お笑い芸人さんはどうなんですか?何かアドバイスとかもらったりするんですか?

芦沢:基本的にお笑い芸人の場合、ネタは自分達で作りますし、特にアドバイスとかはないかもしれませんね。音楽とは大分違いを感じます。

尾藤:例えばどんなところですか?

芦沢:まずお笑いの場合、鮮度が早いというか、この前、話していたことは、すぐに古くなっていて、同じネタをやっても、それ、前に観たよってなるんですよね。歌芸もしかり。その辺りは音楽とは真逆かもしれませんね。

福岡:それはめっちゃ大変だと思う。

◇先日、解禁されたチャットモンチーメカとは!?

小宮山:チャットも色々、チャレンジしてるよね?

尾藤:今は、チャットモンチーメカですよね?

福岡:そうなんです。この前、中津川のフェスで初めてお披露目したんですが、今までとは全く違うメカの音を取り入れました。

小宮山:そう、あのメカって何なの?気になってたんだよね。

福岡:メカ(パソコン)はもう一人のメンバーです(笑) 去年はサポートで色んな人に入ってもらったのですが、今はえっちゃんとメカと私で、新しい音を作っていますね。

小宮山:じゃあ、もう恒岡章(ハイスタンダード)はいらないと?(笑)

福岡:いやいや、そういうわけじゃないですから。男陣(恒さん、下村さん)や乙女団(世武さん、北野さん)とはまたやりたいし、みんなと出したい音の時には入ってもらいたいってことですよ。誤解生んじゃうじゃないですかー!(笑)

小宮山:ごめん、ごめん(笑) でも、ホント気になるから次のライブに行かせてもらうよ。

尾藤:でも、ファンの人は次のライブが楽しみになりますね。毎回、驚きがあるというか。

福岡:そう思ってもらえると嬉しいですね。

◇小宮山雄飛(ホフディラン)と福岡晃子(チャットモンチー)が新しくバンドを組む!?

尾藤:もし小宮山さんと福岡さんで、バンドを組むとしたらどうですか?

小宮山:僕、前からあっこちゃんとバンドやりたいと思ってたんだよね。あっこちゃん、楽器も色々出来るしね。

福岡:えー!嬉しいです!私も雄飛さんとやってみたいと思いますよ。

芦沢:急にスゴい展開じゃないですか!?w

小宮山:バンドじゃなくても、二人で誰かをプロデュースっていう話もいいよね。アイドルとかさw

福岡:だったら、私、昭和歌謡というか、あの頃のアイドルの感じをプロデュースしたいかも。歌がちゃんと上手くて、心に響くやつ。工藤静香さんとか!

小宮山:おぉーいいね。どんな意見があっこちゃんから出てくるかも楽しみだし。あとはマネージャー同士の話になるけどw でも、うちらのマネージャー同士が仲いいから、いい感じになるかもね。

芦沢:お二人のシェップ(マネージャー)のスタイルが全然違いますけどねw

福岡:もう一回観たいですね。もっと細かくシェップ・ゴードンのことを知りたいなと。

小宮山:僕はもう4、5回ぐらい観てるからね。この人って誰からも嫌われていないし、誰の悪口も言わないって言われてるじゃないですか?それがスゴいなって思いますよ。

芦沢:やっぱり愛される人じゃないですか、この人自身が。運が良いっていうのは人柄が呼ぶものだなって思いましたね。

福岡:この人、もう背負ってる馬力が違うというか、エンジンが違うよね。2回目は自分に落とし込んで観てみる。

尾藤:アイディアをもらえると思うんですよね。ミュージシャンとかお笑い芸人とかサラリーマンとか関係なく、生きていくヒントがもらえると思うので、劇場に観に行きたいと思います。

ミュージシャン
小宮山雄飛(ホフディラン)
1973年東京生まれ原宿育ち。
ホフディランのボーカル&キーボーディストでありつつ、ザ・ユウヒーズ・BANK$名義でも常にPOPな作品を発表。 ポッドキャスト界では日本最多エピソードを誇る人気番組「こむぞう」を毎日配信。 とにかくなんかいつも楽しそうにしてるグルメ番長。おそらく探せばヤバイ過去もあるだろうが、このプロフィール欄では意図的にそこの部分は割愛させてもらいます。
ミュージシャン
福岡晃子(チャットモンチー)
日本を代表するロックバンド「チャットモンチー」のベーシスト。2015年はチャットモンチー結成10周年を迎え、日本武道館を含めた全国ツアーを回る。2016年2月には地元・徳島にて初の屋内型フェス〈チャットモンチーの徳島こなそんそんフェス2016~みな、おいでなしてよ!~〉を開催。
お笑い芸人
芦沢ムネト(パップコーン / SCHOOL OF LOCK!教頭 / フテネコ)
1979年東京生まれ。
Twitterで掲載した癒し系キャラクター「フテネコ」がたちまちリツイートされ続け話題に。TOKYO FM系「SCHOOL OF LOCK!」の“教頭”として出演中。M-ON!にてWEBマンガ 「毎週フテネコ」(日曜更新)、週間ザ・テレビジョンにて「ニャ・テレビジョン」連載中。
尾藤雅哉(ギターマガジン編集長)
某音楽雑誌の編集部隊。ギター・マガジンってところでむにゃむにゃやっております。長になりました。